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ぐり不動産は、どんな不動産屋を目指すのか?

さて、前回では、なぜ不動産屋を開業しようと思ったのか?その動機について書かせて頂きましたが、今回は、ではどのような不動産屋を目指すのか?を、簡単にお伝えできたらと思います。

ぐり不動産の目指すもの

  • 1.ぐりの意味に込められた想い
  • 2.舟家守(ふなやもり)になりたい
  • 3.観光から移住まで

1.ぐりの意味に込められた想い

ぐり不動産の「ぐり」は、京都府北部で「漁礁」という意味です。海の中の漁礁に集まる魚のように、旅人も地元の人も気軽に集まる場所を作りたい。そんな想いから、「ぐり」を店名や、会社名に使っています。

お客さんからは、「『ぐりとぐら』のぐり?」とよく聞かれますが、全く違います。笑。ただ、『ぐりとぐら』も大好きで、特に、絵本に出てくる、大きな卵をつかった巨大カステラを、森の仲間たちでみんなで楽しむ姿は、私達の「ぐり」も目指したいところです。

2.舟家守(ふなやもり)になりたい

「舟家守」は、完全なる造語で「ふなやもり」と読みます。伊根町を象徴する「舟屋」や古民家の町医者的な存在を「舟家守」と定義しています。基本的な職能は3つ。

舟屋守のイメージ

A.守る

 伊根町の伊根浦地区(舟屋群のある地域)は日本の漁村で初めて、伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)に指定され、文化庁による厳しいルールの元に、景観の維持がなされています。そのため、景観の維持のためには、伝建地区の歴史や、建物の知識を備え、保存・修景しつづけていく必要があります。そのため、木造耐震診断士や、既存住宅状況調査士の資格を活かして、適正な建物の診察(診断)と、その症状に応じた処方(改善策)を行っていきます。

B.直す

 伝建地区ゆえ、建物を古くからあったままに継承し、後世に残していくことは大事なことではあるのですが、時代は常に変化しつづけます。おおよその伊根浦地区の古民家は、昭和20年から30年ごろに新築されたもので、すでに70年ほど経過しています。生活様式や、ライフスタイルも変化し、建材、空調、換気、電気、衛生などの建物を構成する部材や設備も更新され続けています。つまり、建物外観の意匠や趣きは保存してくと共に、中身は現代的にリニューアルし続けなければなりません。そのため、一級建築士のとしての知識や、これまで複数の事業に携わって来た経験を活かして、快適な住まいや、新しい事業の拠点づくり等も提案していきたいと考えています。

C.繋ぐ

 これまでは、ハード中心の話でしたが、一番大切なのは、それらの建物を利用する人と町をつなぎ、豊かな人間関係やコミュニティを創造することだと考えています。もともと、一級建築士という職能は持ち合わせていましたが、できるのは、A.守ると、B.直すのみ。そこで、2020年に新たに、宅地建物取引士の資格を取得して、人と町を繋ぐことのできる、不動産屋を目指すことにしたのです。自らが、移住者でもあるため、その経験や視点も活かして、新たに移住してくる方々の不安を少しでも払拭するお手伝いができたらと考えています。

3.観光から移住まで

REAL ESTATE guri / ぐり不動産を運営する会社は、合同会社GURIという小さな会社になりますが、CAFE&BB guri という小さなカフェと宿も2019年から運営しています。あまり、私達の様に、飲食や観光の事業をやりながら、不動産屋を始める事業者さんは少ないのではないかと思います。しかし、実は、結構相性が良いのではないかと思うのです。

観光から移住までの事業領域

上の図の様に、日帰り観光から、宿泊観光、ワーケーション、長期宿泊、プチ移住、二拠点居住、移住・定住まで、スタートからゴールまでは、グラデーションの様に、様々なステージがあります。

私達のCAFE&BB guriでは実際に、「このあたりで空き家はないですか?」「このあたりで飲食店を開業したいと考えているのですが、物件は無いですか?」等、空き家に関するご質問を多くのお客様から頂いてきました。

つまり、需要は少なからず有ると思うのですが、実際に空き家の供給がないのです。私達は、まず第一に、空き家の供給量を増やしながら、その物件の特性に活かして、単純な賃貸や売買の仲介のみならず、飲食や宿泊の拠点を増やしたり、長期滞在向けのマンスリー賃貸物件を増やしたり、観光から移住まで、多様性のある関わり方や暮らし方を提案できたらと考えています。

まとめ

ぐり不動産の目指すもの

  • 1.ぐりの意味に込められた想い
  • 2.舟家守(ふなやもり)になりたい
  • 3.観光から移住まで

ぐり不動産の名前の由来から、目指すべきゴールまでを、簡単にまとめさせて頂きました。おおげさに、「舟家守」やら「不動産の町医者」やらと名乗ってはみたものの、実力や経験は、まだまだ、よちよち歩きの赤ん坊に過ぎません。これから、長期の目標実現に向けて、さらに、地域の人や歴史に敬意を払いながら、コツコツと知識を経験を重ねて行けたらと考えています。そして、これまで、CAFE&BB guriを応援してくださったお客様や、関係者の皆さんとも、一緒になって、伊根町を、そして京都北部を盛り上げて行けたらと思いますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。

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