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CAFE&BB guri のこれまで

これまでは、ぐり不動産のことばかりでしたが、今回はCAFE&BB guriのことについて、書かせてもらえたらと思います。

CAFE&BB guri のこれまで

  • 1.立ち上げの経緯
  • 2.これまでの実績
  • 3.周辺環境の変化
  • 4.これからの目標

1.立ち上げの経緯

CAFE&BB guriは、2019年2月に開業した、1FがCAFE、2FがBED&BREAKFASTのとても小さな施設です。各階の床面積が、およそ10坪(約33㎡)の古民家を、伊根町の空き家バンクで見つけて、購入し、およそ1年間をかけて、事業企画、設計、リノベーション工事を行いました。

工事前の状態 1F
工事前の状態 2F

移住する前から、「カフェ」を営業することは、おおよそ決めていたので、物件選びは「立地」と「雰囲気」が重要なポイントでした。そのため、およそ3年越しで、空き家バンクでこの物件を見つけた時は、まさにビビビッときて、即座に伊根町役場へと連絡し、購入と移住を決断するに至りました。これだけ、即座に人生の大きな決断をできたのは、3年前から物件を探したり、何度も現地に足を運んだりと、具体的に移住の検討をしてきたからだったと思います。

しかし、物件を購入した際は、1Fは小さなカフェとして使うとしても、2Fの用途はまだ未定の状態でした。最初は、2Fもカフェの客席にするとか、ギャラリーなどにして、文化的なコンテンツを入れようか?など、いくつかのアイデアもありました。

ですが、移住して来てから、地域の様子を伺っていると、観光の側面から「宿が足りてなくて困っている」状況が分かってきました。そして、自分達も、これまで住んでいた関東からの友人が伊根町に遊びに来てくれた時に、「その友人達にゆっくりと寛いでもらうための宿泊場所が欲しい」と、思うようになりました。

そうして、1つの物件との出会いが、私たちの大きな人生の変化を起こし、現在の事業の根幹となる「CAFE&BB guri」が、できあがったのです。

2.これまでの実績

CAFE&BB guriは、開業して、もう4年と3ヶ月が経ちましたが、小さいながらも、紆余曲折がありました。2019年の開業当初は、2020年の東京オリンピックを目の前に「観光立国」が叫ばれ、年間インバウンド 4000万人が、政府の目標に掲げられた時期でもあり、伊根町も追従するように、年間30万人の観光入込数を目標に掲げている、イケイケの時期でした。そのため、スムーズな滑り出しができ、うまく軌道に乗せられそうだなと思った矢先に、そう、コロナウィルスの蔓延がはじまったのです。

2020年3月〜2022年9月までの間の約2年半もの間、コロナによる渡航規制により、初年度の宿泊客の4割を占めていた外国人旅行客が、ほぼ皆無となりました。そして、カフェの方も、近隣でコロナ感染者数が増えてくると、営業自粛を余儀なくされることも多く、売上も大きく低迷する時期がつづきました。しかし、幸にして、伊根町は、京都市内に比べて、小さくて「疎」な観光地であり、1日1組限定の宿が多いエリアだったこともあり、コロナ禍でも、国内観光需要は、底堅かった印象でした。コロナが時々、落ち着いては、政府の観光支援と相まって、突如として観光客が一気に押し寄せ、車の渋滞が発生するという、特需もしばしばありました。

そして、光と闇を行き来した2年半がようやく終わり、2022年10月以降は、これまでの停滞を吹き飛ばすかのように、宿の方も、ほぼ満室状態が続いており、最近のインバウンド比率は、コロナ前よりも高い5割ぐらいで推移しています。カフェの方も、優秀なスタッフさんにも恵まれ、このGW期間中には、過去最高の1日の売上を記録することができました。

開業当初は、宿も週6日営業、カフェも週4日営業と奮起していましたが、コロナをきっかけに、自分達が心地よい働き方、つまりは、長く続けられるサスティナブルなライフスタイルを模索するようになり、現在は、宿は週5日営業、カフェは週2日営業と、縮小しています。マーケットが拡大していく中で、完全に逆行するような感じですが、フロー型のビジネスから、ストック型のビジネスへと徐々にシフトチェンジを図っているという背景もあります。また、このあたりについては、別の機会に文章にしたいと思います。小さいお店ながらも、まだまだ日々改善の連続ですが、常連のお客さんにも愛される、素敵なお店になったなあと自負しております。

3.周辺環境の変化

私達が開業した2019年当初は、伊根町内の宿泊施設が23軒ほどでしたが、コロナというマイナス環境にも関わらず宿が増え続け、2023年現在では、36軒ほどになっています。

京都府が推進する「海のDMO」がまとめた、観光マーケティングデータによると、伊根町は、海の京都エリアの7つの市町の中では、【宿泊客の客単価】が突出して高いことがわかります。特に、伊根浦地区は、平地が極端に少なく、小さな建物ばかりであるため、1つの建物に1組の客しか泊まることができず、必然的に1日1組限定の宿が多くなります。しかし、ベッド数が増える速度よりも、観光需要が増える速度の方が圧倒的に早いため、需要と供給のバランスが崩れ、必然的に宿泊費用も高くなる傾向があります。今後、インバウンド需要が拡大すればするほど、伊根町の宿泊単価はさらに上昇していく可能性すらあることでしょう。

海の京都DMO観光マーケティング調査データ (令和4年3月現在)より

つまり、そこには、大きなビジネスチャンスが広がっているため、ぐり不動産にも、「宿を開業したいので、舟屋などの良い物件がないですか?」という問い合わせも、増えて来ている印象です。しかし、前回のブログでも書かせてもらいましたが、「伊根町内(さらに伊根浦地区)の物件情報は殆ど出てこない。」というのが現状です。

そういった現状を考えると、2017年にCAFE&BB guriの物件を購入できたことは、本当に幸運だったなあと思いますし、逆に、物件を開拓し、流通させることができれば、観光ビジネスを生業に想定している新しい移住者を増やすことも、大いに可能性があるように思います。

そのため、ぐり不動産でも、引き続き伊根町内の物件所有者への広報やアプローチを進めるとともに、伊根町に近い市町でも、不動産の開拓を進めていけたらと考えています。そして、CAFE&BB guriも、増えていく、多様な宿泊施設と切磋琢磨しながら、今後もさらなる成長を続けて行けたらと思います。

4.これからの目標

CAFE&BB guriを運営しているのは、実質的に共同経営者である妻なので、妻の気分次第というところもあるのですが(笑)、下記の3つぐらいを、大きな今後の方向性として、ぐり不動産とともに、進化させていけたらと考えています。

  • A・地域食材をインターナショナルに
  • B・カフェ利用から移住までをシームレスに
  • C・フロー型からストック型に

また、詳細は次のブログにて、書かせてもらえたらと思いますが、ぐり不動産を開業したことで、カフェとB&Bの役割を見直し、より互いの事業に相乗効果が出せるようにシフトチェンジして行けたらと考えています。

外部環境が激しく移り変わっていきますのが、自らの変化を恐れずに、新しい価値が提供できるように、そして、今後、増やして行きたい未来の移住者たちの、わかりやすい成功事例になれるように、日々を家族や仲間と楽しみながら、頑張って行きたいとおもいます!

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