さかさま不動産 京都府伊根支局 開局に至るまで
最初から、言い訳になりますが、今年の春から、大型の設計案件を預からせて頂いたり、不動産の問い合わせも、少しづつ増えてきていることもあり、ブログ更新が、半年間ほどできておりませんでした。。。本当に、自己反省。。。
今回は、久しぶりのブログとなりますが、「ぐり不動産」が「さかさま不動産」の京都府伊根支局になることが、決まりましたので、その経緯などについて、書き残せたらと考えております。
さかさま不動産 京都府伊根支局 開局に至るまで
- 1.「さかさま不動産」とはなにか?
- 2.「さかさま不動産」の狙いとは?
- 3.「ぐり不動産」の抱える課題について
- 4.「さかさま不動産」の支局になることで…
- 5.開局イベントのお知らせ
1.「さかさま不動産」とはなにか?
まず、「さかさま不動産」とは何か?とても、気になる名前ですよね?
「さかさま不動産」とは、「大家さんが借主さんを募集する」のではなく、それをさかさまにして、「借り主さんが、大家さんを募集する」不動産WEBサービスの総称です。
■さかさま不動産のホームページ
運営をしているのは、宅建業者でもない、株式会社On-Coさん(本社;三重県桑名市、以下On-Co)が運営されています。
そして、本社だけに留まらず、宮城県気仙沼、長野県辰野、鹿児島県沖永良部島、山梨など全国に10の支局をもち(2023年10月末時点)、京都府伊根支局は11拠点目の開設となります。
2.「さかさま不動産」の狙いとは?
貸す気も売る気もない空き家が20年で約1.9倍へ
深刻化する空き家問題。総務省によると、2018年の空き家率は過去最高となる13.6%(849万戸)で、二次的利用や賃貸・売却予定のない長期不在の住宅は41.1%(349万戸)。2030年には470万戸程に増加すると推計されています (※1※2 )
※1 総務省 「平成30年住宅・土地統計調査」 ※2 国交省「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性
また国土交通省が調査した「利活用に向けた活動状況」によると、将来的にも利用意向はなく「空き家のままにしておく」 との回答が約3割。賃貸・売却の意向を持つ所有者は2割超いるものの、そのうちの約4割は「何もしていない」とのデータが出ています。(※3)
※3 国交省 「社会資本整備審議会 住宅宅地分科会 空き家対策小委員会 とりまとめ 参考データ集」
「さかさま不動産」の狙い
「さかさま不動産」では、上記のような社会背景を元に、従来の不動産流通の仕組みを「さかさま」にすることで、「貸す人や使途は選びたい」「物件情報を公開せず借り手を探したい」と考える空き家の所有者や、チャレンジ精神を持つ人を地域に誘致することを目標としています。
最近では物件所有者から「文化的な使い方をしてほしい」、「地域が活性化する人に貸したい」などの相談が増えているそうです。 下記、youtubeにて、ANNでの報道の様子がUPされていますので、御覧ください!
3.「ぐり不動産」の抱える課題について
「ぐり不動産」では、伊根町が第2期 総合戦略に掲げる「移住者数5年で24人」という目標の約4倍にあたる、「移住者数 10年で200人」を、開業当初の目標に掲げて、この半年あまり活動してきました。しかし、今のところ、「ぐり不動産」を経由しての移住者はいまだ「0人」です。
伊根町内での不動産取引自体は、開業から、すでに4件の取引を終えて、現在も契約に向けて進行中の案件が5件ほどある状況です。ですので、おそらく、開業の1年目で、伊根町内の不動産取引は10件には、到達すると思われます。しかし、その殆どが、事業用や別荘用だったり、また、町内の人の倉庫利用だったり、買主さんなどが、伊根町に移住するようなケースではない実態となっています。
これまでも、「移住を検討している」という問い合わせを何度か頂いているものの、まだ、移住希望者に適合するような物件のめぐり合わせには、至っていない現状です。
地道に、町内の広報誌に、広告を入れたり、ぐり不動産が主催するマルシェの開催などで、少しづつは、認知も広がりつつあり、「ぐり不動産が伊根町にある」ということ自体は、理解してもらえているような印象があります。
しかし、それでもなお、「伊根町内の物件がもっと、もっと、流通して欲しい!」と、切に考えており、新たな移住者のために、より多く、より多様な物件の選択肢を増やせたらと考えています。
そんな折に、TVでたまたま拝見したのが、「さかさま不動産」さんでした。存在自体は、TVを見る前から知っており、面白い取り組みをしているなあと、、、サラッと、流してしまっていたのですが、「全国に支局展開をしている」ことや、「行政とも連携した取り組みに発展している」ことなども、TVによって、アップデートされたことにより、「ぐり不動産」の抱えている上記のような課題を解決するために、とても有効なんじゃないか?と思って、すぐに、さかさま不動産さんに、「支局希望」で、アクセスさせてもらった。という経緯になります。
4.「さかさま不動産」の支局になることで
「ぐり不動産」が、「さかさま不動産」の京都府伊根支局になることで、大きく、下記の3つメリットがあると考えています。
- A・伊根町へ移住したい人が可視化され、貸したい、売りたい大家が増える!
- B・全国の支局の人と仲間になることで、相談相手ができる!
- C・京都府内で、最も移住に前向きな「ぐり不動産」として、認知が広がる!
A・伊根町へ移住したい人が可視化され、貸したい、売りたい大家が増える!
こちらは、言わずもがな。という感じですが、ど本命の狙いとなります。なにより、パン屋を開業したい!とか、ラーメン屋を開業したい!とか、観光客にも、地元客にも必要とされるようなサービスを提供したいという事業者さんが、伊根町内に増えてくれたら嬉しいなあと考えています。
B・全国の支局の人と仲間になることで、相談相手ができる!
これまでも、「ぐり不動産」は、京都府宅建協会に加入させてもらい、その中でも、北部地域ということで「第七支部」に所属させてもらっています。そのため、近隣にも、不動産の大先輩が多数存在しており、いつも応援してもらったり、気を使ったりしてもらっており、大変、心強く思っています。
しかし、その一方で、元々、移住者であることもあり、開業して経験やネットワークが少ないこと、また、そもそも、大手の不動産屋さんは、あまり移住促進にそこまで興味を持たれていないこと(基本的に儲かるビジネス領域ではないことから)が多く、強く共感してもらえる相談相手がおらず、寂しい思いをしているのも現状。そのため、全国の支局の方と、定期的にオンラインmtgなどで、悩みなどを相談したり、成功や失敗の体験を共有してもらえることが、とても嬉しいなと感じています。
C・京都府内で、最も移住に前向きな「ぐり不動産」として、認知が広がる!
さかさま不動産の支局において、「ぐり不動産」は、「京都府」で初めてとなります。そのため、京都府内で人口が下から2番目に少ない「伊根町」にて、最も移住に前向きな「不動産屋」として認知が広がることで、伊根町及びぐり不動産への関心を持ってもらえるきっかけになればと考えています。
と、頭では考えていても、きっとその通りには、ならないことでしょう。笑。しかし、「ぐり不動産」そのものが、「チャレンジ」であるので、今回の「さかさま不動産」への加入も、その「チャレンジの1つ」と捉えて、色々と、試行錯誤を繰り返して行けたらと考えています。
5.開局イベントのお知らせ
最後に、11月5日(日)に、さかさま不動産を運営する、On-Coの皆さんにお越しいただき、京都府伊根支局の開局イベントの告知をさせて頂きます。
伊根町内で、こんな場所を作りたい、こんなお店を作りたい、という方や、空き家は持っているが、貸すことや、売ることに、不安や抵抗を感じる大家さん、そして、まちづくりに興味のある方などに、ぜひ、下記のイベントに参加してもらえたらと思います。伊根町長にも、お越し頂きます!!
<開局イベントについて>
日時:2023年11月5日(日)
【1部】16:00~17:30
【2部】17:30~
場所:【1部】伊根の杜 2F(京都府与謝郡伊根町平田151-2)
【2部】ぐり不動産(京都府与謝郡伊根町字平田149-1)
内容:1.吉本町長の挨拶
2.On-Coによるゲストトーク
3.伊根支局開局の背景
4.伊根町で何かを始めたい人のプレゼン
5.交流会 (第2部@ぐり不動産にて)
対象:伊根町で何か始めたい人、物件を探している人、空き家を所有している大家さん、まちづくりに興味のある人等
ゲス ト: 伊根町長 吉本 秀樹氏
株式会社On-Co 水谷岳史氏・奥田啓太氏・太田憲明氏
料金:無料
定員:20名
主催:京都府伊根支局
担当:ぐり不動産 當間(とうま)
連絡先:0772-45-1671
申込:https://forms.gle/fwysPG6yb3pxWLY36
※ちらしのQRコードから、お申し込みいただけます。
※お電話でも、参加を承ります。